〈東洋大学教授 森田 明美〉
7月に成立した「次世代育成支援対策推進法」により、来年、すべての自治体で次世代育成支援行動計画をつくることになった。自治体の子ども施策や計画の現状はどうなっているのだろう。ここ数年「子どもの権利条例」(川崎市、富山県小杉町、北海道奈井江町)とか「子どもオンブズパーソン制度」(兵庫県川西市、川崎市、埼玉県、神奈川県)などいくつかの自治体では、子ども参加や権利実現の方法を模索し、多様な形態で取り組みをはじめている。東京はどうだろう。私は、東京で子どもの権利実現に関る活動をしている人たちを中心に東京に子どもの権利条例をつくろうと「子どもの権利条例東京市民フォーラム」を2000年9月にはじめた。先日は初めての東京の子どもの権利条例市民案として「子どもの権利オンブズパーソン条例」を作成し、提案している。だが、こうした子どもへのいじめや虐待をはじめとする問題からの救済に対してですら、子どもの権利という視点からの条例づくりには東京都、議会等でも反対が根強く、条例制定に向けて推進体制をとるということにはまだ程遠い状況である。この計画をてがかりに、子どもを生み育てたくなる地域社会、次世代の担い手である子どもと子育て家庭と行政・市民が力を合わせる行動計画を、子どもや親たちと一緒に考えて欲しい。
(翔く市民レポート NO.45 2003.1.15)


