
政策委員 堀之内敏恵 |
2007年を境に日本の人口は減少し、いよいよ少子高齢化が現実となって迫ってきました。子どもたちを取りまく環境は、虐待やめまぐるしく変わる教育制度や、過酷な競争など大変厳しい状況になっています。最前線で子どもと向き合ってきた堀之内敏恵さんに現状と課題をききました。
藤田 子どもをめぐる環境は悪化の一途です。若いカップル、特に女性の、仕事と家庭を両立させる支援が整っていません。本当に子どもを産みたいと思える社会状況にないことが、子どもを取り巻く環境に悪影響を与えています。堀之内さんは現在仕事と大学を両立させながら、子どもに関する地域活動をしていますが、どのようなことを実践していますか?また、その中から見えてきた子どもの状況はどうですか?
堀之内 学童保育や全児童対策といった放課後支援事業、プレイパークや自然体験活動などの遊び、子どものヘルプラインなどの活動に関わってきました。放課後支援事業では民営化が押し寄せる中で、経費節約のみが主題で、民営化によって子どもたちにどのようなメリットがあるのかは語られません。また、子どもの居場所がないと言われますが、地域にたくさんある社会教育施設は子どもを利用者としては捉えていません。運動・外遊びの中心となっている公園の開放や学校の校庭解放も、自由な遊びの場にはなっていません。「心の居場所」を求めて電話を掛けてくるこどもたち。ヘルプラインにはたくさんの子どもの声が届きます。電話を介しての会話には、日常のちょっとした悩みや出来事の報告も多く、電話の向こうの子どもが置かれている人間関係の希薄さを感じます。
藤田 福祉職などこれらの地域活動を支える人たちはどんな状況ですか。
堀之内 今、児童福祉も含め福祉職の多くは、正規職員からパートやアルバイトへ切り替えが進んでいます。新たに福祉職をめざす若者は、正規雇用の道が狭められる中、子どもを思う熱意で厳しい雇用条件のもと日々働いています。不安定で、使い捨ての働き方を強いられた状態で子どもに向き合うことは、子どもにとってもプラスに作用しません。また、継続的な関わり合いも困難になります。フリーターやニートなど若者をめぐる働き方が問題になっていますが、社会構造の中で必然的に出てきた問題だと思います。
藤田 日本が子どもの権利条約を批准して10年になりますが、子どもを取り巻く状況が良くなったとは思えません。
私も12年間子どもの事をあらゆる角度から提案してきました。現場を知っている堀之内さんには、子ども・若者が語る当事者の声をもとに実態を明らかにし、課題を捉えた政策実現を期待します。
私たちは、堀之内敏恵さんを応援します
子どもの権利条例の制定が東京の自治体から発信されはじめています。石原都政の子どもへの厳しい政策に真正面から向かうのは大変ですが、子どもたちと一緒に私たちの暮らすこの街を「子どもにやさしいまち」にすることをめざして地域を作り変えていく勇気と喜びを共有できる人・堀之内敏恵さんを選びたいと思います。